私達の生活には水道管の存在が欠かせません。トイレやお風呂、キッチンなどで当たり前のように水やお湯を使うことができているのは水道管があるおかげです。しかし、経年劣化によって徐々に本来の性能を発揮できなくなっていきますので、そんなときは工事によって元の状態を取り戻す事が可能です。そこで今回は水道管工事について、費用相場や注意点などをご紹介いたします。
水道管工事とは
水道管工事というのはその名の通り、水道管を設置したりメンテナンスを行ったりする工事のことです。新築で家を建てる際にはもちろん欠かせない工事となります。私達が暮らしている家では水道を使用できるのが当たり前です。しかし、そのまま飲んでも問題がないほどきれいな水が蛇口をひねるだけで簡単に出るのは、浄水施設と家の蛇口が水道管によってつながっているからにほかなりません。また、トイレやお風呂、キッチンなどで流した汚水は水道管を通って最終的に下水処理場へと流れていますが、これも水道管があるからできることです。
水道管は道路の下に埋め込まれており、定期的に交換されています。この工事は5つの工程に分かれており、道路が使用できない状況を少しでも無くすために段階的に実施されているのです。
試掘
水道管を交換するとなった場合にまず必要となるのが「試掘」です。これは現在道路の下に埋められている水道管の正確な位置を確かめるために行う調査のことです。調査を終えた時点で、一時的でありますが車などが通れる状態まで道路を修復します。
配水管新設
続いて「配水管新設」です。今ある水道管の近くに新しい水道管を設置する作業ですので、一旦道路に穴を開けてから実施し、完了次第再度道路を修復します。
給水管取付替
各家庭の蛇口までつながっている水道管を「給水管」というのですが、その給水管をこれまでの配水管から切り離し、新たに設置した配水管に繋ぎ直す作業です。この作業後にも改めて一時的に道路を復旧します。
既設配水管撤去
これまで使用していた配水管を撤去する作業です。撤去の際にはそのままの状態ですと引き抜くことは難しいため、消音刃という音の小さな切断機を使用し、騒音に気をつけながら配水管を切り抜くのです。
路面復旧
配水管に関する作業がすべて完了したら、最終的に道路を舗装します。次回の工事までは穴を開けることはありませんので、一時的な修復ではなくしっかりと舗装作業を行います。
これらの工事が行われていることによって、私達の家でいまも当然のように水道を使用することができているというわけです。そう考えると非常に重要な工事と感じるでしょう。
水道管工事の種類
水道管工事には配水管の交換以外にも様々な工事が存在しています。なかには生活する中で実際に行うことになる工事も含まれていますので、あらかじめ把握しておくとよいのではないでしょうか。
メンテナンス
経年劣化によって水道管は本来の性能を発揮できなくなっていきます。一般的に水道管は15〜20年が寿命と言われておりますし、日本の場合には地震も多いのでその影響を受けて設備自体がもろくなっている可能性も考えられるのです。配管の劣化具合を一度チェックしてみて、問題がある場合にはメンテナンスを行うことで更に使用し続けることが可能となります。
リフォーム
長年住んだ家の場合にはリフォームを実施することもあります。その中でトイレや浴室の増設や移設が含まれていた場合にはもちろん水道管をつなぎこまなければなりません。他の配管に影響を与えないように慎重に行う必要があります。
給排水工事
家の中の水道管と水道メーターなどをつなぐための工事です。浄水場からきれいな水を運んでくる上水道管と、汚い水を下水処理場へと運ぶ下水道管の両方が道路の下に設置されていますので、それらを家とつなげることによって初めて機能するというわけです。
トラブル解決のための工事
普段の生活の中でトイレが詰まってしまったり、配水がうまくされなくなってしまうこともあります。それを解決するのも水道管工事の一種と言えるでしょう。専門家が症状を実際に確認した上で原因の究明と解消を行うというものです。
水道管工事の費用相場
水道管工事の費用相場ですが、行う工事の内容によって様々です。例えば給水管の引き込み工事を行った場合には、30〜50万円ほどかかります。水漏れなどの軽微なトラブル程度であれば数千円〜1万円程度で済みますが、配管作業となると数十万単位になる傾向にあります。もちろん規模によって異なりますので、実際に工事する際に施工業者の方にしっかりと確認するようにしましょう。工事を依頼する場合には事前に見積を提示してもらうことになりますので、明細単位で細かくチェックすることをおすすめします。
水道管工事の注意点
水道管工事の注意点ですが、まずは「素人が行わない」ということです。水道管に関係する工事や作業の中にはプロに依頼しなくても完結できるものも存在します。しかし、一歩間違えると水道管が破裂したり、勢いよく吹き出して止まらなくなってしまうなど取り返しがつかない事態へと発展する恐れがあります。そのため軽微なものであったとしても、しっかりとプロに対応してもらったほうが結果として手間も費用も抑えることが出来ることがあるのです。
また、出来る限り水道管工事に関する対応を1社で一貫して行うことが出来る施工業者へ依頼するように注意しましょう。道路工事なども含まれる場合には何社かが協力して実施しなければならないことがあります。しかし、技術や経験的に1社で実施出来る業者も存在していますので、コストダウンという意味でも一貫対応がいいでしょう。
まとめ
水道管工事は基本的に規模の大きなものという傾向があります。水道トラブル程度のものもありますが、配管が関係する場合には大規模になりがちです。もしもいまリフォームやメンテナンスをお考えでしたら、「株式会社はるか総建」に一度ご相談ください。道路工事も含めた幅広い業務に対応しておりますので、きっとご満足いただけます。
